問題と課題は違う、そして間違いやすい

【社労士開業予備校では、勘違いしやすいことにも目を向けます。】

技術士の先生が講師の研修会を受講しました。その内容でチラッとお話しになっていたのが「問題と課題は全く違う。これが分かっていないと技術士の試験には合格できません」そんな意味でしたでしょうか。
（業務改善をテーマにした研修会で、技術士の試験とは何の関係もありません。誤解の無いようにお願いします、誰かは受験資格も持っておりません。）

それでGoogle検索すると、なんぼでも出てくるじゃないですか。
自分の言葉では上手く表現できませんので、引用などで誤魔化します。こういうページから引用します。
▶NECマネジメントパートナーさま：「問題」と「課題」は落ち着いて整理する
▶マイナビさま：[[「問題」と「課題」はどう違う? - ビジネス例で解説【ビジネス用語】>]]
▶東洋経済さま：｢問題｣と｢課題｣を区別できない人がしがちな失敗
▶BizLogさま：課題と問題の違いとは？ビジネスでの意味や解決のステップ、英語表現も解説

まとめ
あるべき姿と現状のギャップが「問題」です。その問題を解決していくために具体的に取り組むべきことが「課題」です。（NECMP）

と表現されてもイマイチピンとこないのが私。事例を引っ張ってきます。

なるほど、と思ってしまいます。もう一つ！　社会保険労務士の開業に当てはめても分かりやすそうです。

こういう事例を聞くと（読むと）、何となく分かった気になります。そうなると、次は「課題解決と問題解決の違い」が気になります。で、少し調べているとこんなご意見を発見。
▶妹尾堅一郎先生：「課題」は「解決」するな

よくよく他のことも見えてくると、「課題は達成するもの」というのも多数出てきます。これ以上は広げませんが、興味があれば「課題達成」「問題解決と課題解決の違い」などでGoogle検索してみてください。

社会保険労務士の仕事って多くは、問題解決であって、課題を達成できるようアシストなりサポートするのが正しいのか？　沼に入ってしまいそうなので、このあたりで止めておきます。
（企業の例だと、目標：月30時間までの残業にする、現状：月に45時間超の残業もある、問題：月20時間以上残業時間が多い、課題：IT化デジタル化・省力化省人化・非属人化する、従業員を新たに雇う。社労士なら、上のレストランの集客まんまですよね。）

冒頭の技術士の先生、知り合いなのでＳＲ－ＣＬＵＢ勉強会のスピーカにお願いしようと思うとも、何より忙しい。そんな訳で、ご依頼には至っておりません。

その技術士の先生曰く「まあ、だいたい問題と課題を間違えて捉えてることも多いですし、それ課題解決じゃないよ、ということも常。問題が分からないとコンサルティングできないので」と。

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