開業時に必要な知識

開業時に必要

開業時に必要な知識・情報についての結論は、
「個人によって違います。ただし、社会保険労務士を名乗るのであれば、これくらいは覚えておきたい」
です。

それは、受験のテキストの内容と、社会保険労務士の歴史。
社会保険労務士ほど、試験と実務が密接なものはありません。
受験のテキスト通り、そう基本通り一読していただくと良いでしょう。ブラッシュアップで結構です。

保険関係は、適用と被保険者資格の原則をしっかり、保険給付は名称程度で十分です。
労働基準法は、やはり条文と主な通達、判例程度。
普段、接していない場合は、すぐに忘れがちなので復習のつもりで読んでみます。

そして、それ以上のことは、本当に個人毎に違います。
そうです、「何をしたいのか」です。

ある先生は「営業、お客さんをつかむ方法を知っとけ」と言い、別の先生は「会社のこと、全て」と言い、またまた別の先生は「知ってても使えるとは限らんから、勉強しない」とも言います。

勉強しないのは良いとは言えませんが、少なくとも自信のある分野を持っておきましょう。

そして、私が思うのは、
「企業関係で糧を得るとして、相手の方が何を話しているのか分かる程度のことは知っておこう」
(企業の顧問として、1号2号業務をメインとしてやっていきたい場合)です。

結果として、『経営学』あたり、『中小企業診断士の受験テキスト』あたりを読む必要があります。
あとは、新聞です。
日経新聞でなくても十分です。朝日でも毎日でも、労務や年金の記事が多く掲載されていますから。

そこから先は、お客様によって要求するものが違ってきますので、その都度勉強です。
詳しくない分野であれば、最低2冊は本を購入して勉強してみます。
私のやり方ですが、目の前に宿題があると、断然やる気が違います。やらなければお金・報酬をもらえません。

あとは、あなた自身が興味のあること。
興味の無いことはいくらやっても身につきません。興味があれば、知識の吸収も早まります。

必要な知識は、開業する方の、「目指す方向」「現在の知識」で違います。
「労務のアドバイザー」「人事賃金コンサルタント」「事務のアウトソーサー」「年金」「ファイナンシャルアドバイザー」など、どの道を進むかで、必要な知識は違って当然、「これだ」と断言すること自体が間違いです。
だからこそ、「受験テキストの内容」「社会保険労務士の歴史」くらいは、覚えておきたいと思います。
そう、社会保険労務士を名乗るのであれば、です。

参考になれば、幸いです。


目指す方向別、欲しい知識

「労務のアドバイザー」

  • 労働法
  • 経営管理
  • コーチング

「人事賃金コンサルタント」

  • 経営管理
  • 企画提案の方法

「事務のアウトソーサー」

  • 給与計算

「年金」
「ファイナンシャルアドバイザー」

  • 共済年金・旧法
  • 話法


お願い

  • 知識・情報を身につけるだけでは、開業社会保険労務士としては成功とは言えません。
    「顧客があってこそ開業・自営」です。
    行動・実践しながら、知識・情報を得ていくのが良いと思います。
    知識には100%はあり得ません。
  • 不安なら、社労士開業予備校などの開業セミナーを受講してはいかがでしょうか。
    「実際に何を習得すればよいのか」分かるカリキュラムが組まれているはずです。
    少なくとも、社労士開業予備校講座では開業へのガイドとして十分に役立つようにしています。



2009-07-28 (火) 12:56:12更新
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