年度更新の季節に思い出すこと

今は、6月1日から7月10日までが労働保険料の年度更新の時期ですが、昔は、4月1日からでした。

開業して3、4年の頃、まだ手続きを依頼していただく顧問先も少なく、5,6社様だったでしょうか。役所で年金相談もやっていまし、スポットの助成金申請もやってましたね。
(よく考えれば、手続きを受託している顧問先はそんなに増えてませんねえ。)

給与計算ソフトを導入している顧問先様でも、なぜか集計表ではなく全員の賃金台帳を2年分くださるところ、賃金台帳がなく月別の支給明細から賃金台帳に落とし込む作業の必要な顧問先様など、年度更新は集計や入力に忙しい(と思い込んでいた)業務でした。

申告書ができれば、管轄の労働基準監督署に交通費と時間を掛けて、提出が終わればクタクタ。同じ労働基準監督署がないので、本当に疲れました。それに、なぜか労基署は不便なところが多い・・・

ある時、支部は違いますが、懇意にしてくださる先輩社会保険労務士に「暑気払いに行こう」と飲みに誘われ、某石橋駅近くの居酒屋へ。話しは、当然仕事のことになり、年度更新にも。
先輩「桑野さん、それね、1カ所に出せば良いんですよ。」
私「ホンマですか。仕事してたつもりだったわけですね。」

追加で、もう一言。
先輩「桑野さん、うちの事務所継いでもらえないかなあ。」
私「ありがたいです。でも、もう少し自分の力で頑張ってみます。」
もしかしたら、そっちに乗っかた方が良かった?
スタッフもウン名いらっしゃる事務所だったので。
これ読まれたら怒られるかも・・・

先輩は20歳以上年上、おまけに某労働基準監督署で労働保険の相談員さんもされていたので間違いありません。

翌年、申告書をまとめて持参すると、1カ所で終わり。
今までは何をしていたんでしょうか、あの時間と交通費。

電子申請ができない頃でしたが、今は皆さん、電子申請しているのでしょうか。
私の場合、電子申請ができるようになった頃、お客様に「ハンコ要りませんよ」と言うと「ハンコ要らないのなら他の書類は?」、「手続き終わりました」とプリンターから印刷した控えをお客様に渡すと「役所の受け付け、無いやん。こんなん、イヤ」。
お客様何社かに言われ、結局手書きで役所の受付印ありに変更。

年度更新の時期になると、思い出します。


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次回は、6月20日の土曜日、時間はいつもと同じ15時から17時です。

次回のテーマは、「高度専門職・継続雇用の高齢者に関する無期転換ルールの特例について」「平成27年度使える助成金のポイント」を予定しています。

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