社会保険労務士から見た、若者チャレンジ奨励金

社労士開業予備校は、社会保険労務士として開業する方を応援しています。

平成24年度の補正予算から始まった「若者チャレンジ奨励金」(正式名称は、書きませんが。)が、非常に、注目を浴びています。

助成金を受給する企業の立場から見れば、
1.毎月15万円/1名が2年間もらえる。
2.正社員にすれば、また、年に50万円もらえる。
「有り難い」助成金・給付内容になっています。

では、社会保険労務士から見ると、どうでしょうか?
きっと、この助成金を「顧客開拓の切り札」なんて、思っているのであれば、危険です。

それは?
1.計画・カリキュラムが、大変。
2.若チャレ希望者(求職者)を探すのが、大変。
3.実は、支給申請は1年ごと。我慢できますか?
4.書類が、過去の実習型と違って、増えている。
5.社会保険労務士会の動き。。。

書類が大変なのは、お金・報酬をいただくにあたり、当たり前としても、日報は結構大変でしょうね。つまり、日々日報の確認作業をしないといけないので、いわゆる顧問契約をいただかないと、関与しにくいです。

次に、「支給申請が原則1年ごと」です。支給申請しても入金されるのは、3~4か月後でしょう。私たちが我慢できても、お客様である企業様が我慢できるのでしょうか。十分説明する必要のあるポイントです。

この助成金で、完全成功報酬を謳うのは、私としては「危険」だと判断します。

では、お客様が我慢できない状態になったら?
実習中なら、計画変更して、支給申請をできる状態にするのも方法でしょう。

これは、公開のブログなので、一般企業の方も目にすることがあるでしょうから、これ以上は書きません。
が、「社会保険労務士会の動き」を考えれば、無茶は止めといた方がよいでしょう。

ウチの事務所にも、週1、2のペースで、お問い合せがあり、実際に計画提出、カリキュラム作成も行っています。
ただ、お客様の言い分を聞いていますと。。。

1年後や1年6カ月後に、お客様から「約束と違うやんけ」「お前、手間かけ過ぎやろ」と言われないように、受託する業務範囲をきっちりして、契約した方が安心です。

お互い頑張りましょう。

本業は、大阪社労士事務所
http://www.osaka-sr.jp/