連合会への提言

倫理問題の本質は、拝金主義か

倫理綱領

社会保険労務士は、倫理綱領において、「品位を保持し、常に人格の陶冶にはげみ、旺盛なる責任感をもって誠実に職務を行い、もって名誉と信用の高揚につとめなければならない。」とされています。

社会保険労務士の義務と責任
一.品位の保持
社会保険労務士は、品位を保持し、信用を重んじ、中立公正を旨とし、良心と強い責任感のもとに誠実に職務を遂行しなければならない。

一.知識の涵養
社会保険労務士は、公共的使命と職責の重要性を自覚し、常に専門知識を涵養し理論と実務に精通しなければならない。

一.信頼の高揚
社会保険労務士は、義務と責任を明確にして契約を誠実に履行し、依頼者の信頼に応えなければならない。

一.相互の信義
社会保険労務士は、相互にその立場を尊重し、積極的に知識、技能、情報の交流を図り、いやしくも信義にもとる行為をしてはならない。

一.守秘の義務
社会保険労務士は、職務上知り得た秘密を他に漏らし又は盗用してはならない。業を廃したあとも守秘の責任をもたなければならない。

問題の本質は

拝金主義でしょうか。ただし、全ての士業にもつながります。例えば、売上げが多い事務所が偉い、顧問先の数が多いほど偉い、スタッフ・職員数が多い事務所が偉い、助成金の受給額・獲得額が多いほど偉い。こういう発想です。一般の営利法人は別の視点も必要ですが。

面白いことに、上記例の事務所の所長先生は、2代目さん3代目さんを除いて、研修会や支部活動では目にしません。何なんでしょうか。社労士登録できれば、もう社労士会は関係ない??
(社労士会の行う活動=研修会や厚生事業に対してバカにする傾向が強いように見えます。もちろん、例外もあります、某支部のあの先生~。研修も実務に即した内容と言うよりは、法改正の内容や理屈が多いような…。)

儲けること自体は悪いとは思いません。が、お金が全てのスケールになっているのが問題の一つだと感じます。

過去に書いた提言から

  • 少なくとも、社会貢献活動を行っていることを更新の条件にする。(更新制度を設ける、毎年でも2年ごとでも) 府県会では対応できず、連合会が対応する問題。
  • 倫理より、まずは法令遵守→コンプライアンス意識の醸成。社労士法が上位にあって然るべき。これが守れていないのに倫理研修(と言うか、担保されていない)。

会員数を確保するためか、登録時の手続きも緩いのはハッキリしています。

申請取次行政書士と同じ方法は?

例えば、助成金申請に関して本人申請以外には、何らかの研修を受講していることを条件とする。これには、根拠が必要になってきます。

非現実的かも知れません。

「助成金を扱ってる社労士、扱わない社労士」は見える化できますが。

実際には、話せば分かる

以前、ブログにも書きましたが、話せばその社労士の思考傾向は見えてきます。

登録前に性格診断テスト・適性審査の類いを受検させるのは。直接、登録に関して使うことはできませんので、その受検理由が必要になりますか。となると、非現実的ですね。

誰か「心の奥底」を読み取れるような、かつ高潔な先生なりカウンセラーさんに、試験科目に口述試験を設けた際の試験官になっていただくとか。これなら、他の士業では常識となっている試験を課すだけですから、できないこともない?

知り合いの社労士数人は「口述試験があったら、試験を受験しなかった」と言っております。

現状で分かっていること

他の士業の状況を調べていませんが、懲戒処分の人数などはどうなんでしょうか。他と比べて発生比率を見て、上なら改善すべき、下なら改善方向で、という緩い判断もできるかと。

あの「倫理研修」では、倫理観を呼び覚ますことは難しいと思います。

何が言いたいのか分からなくなりました。m(__)m




2024年3月3日の記録
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