開業までに準備すること:12年前に試験合格

商工会議所青年部がご縁で知り合った方のお兄さんが、今年の10月に定年を迎えることになり、社会保険労務士の開業も視野に入れて、今後活動していくにあたって、何を準備すれば良いのか、というご相談。
(実際は、クルマの中での雑談)

  • 「お兄さん」の情報
    • 職歴は、家業の手伝い、その後不動産会社に就職、そこで60歳定年を迎える。継続再雇用は希望しない。
    • 不動産会社に就職して、FPの資格を取り、10年ちょい前に社会保険労務士試験に合格。
    • 職務自体は、ほぼ営業。人事総務部門で働いた経験はナシ。

先輩「開業するにあたって、何か準備しないといけないでしょ。まだ、開業するかどうか確実やないけど。」
私 「10年以上前に合格して、人事総務に全く関係なければ、受験知識のブラッシュアップですかね。」

先輩「お客さんの取り方は?」
私 「その業界で仕事されてきたのであれば、人脈はあるものと考えた方が良いですから。だから、開業までにできるのは基本的な知識の復習です。」

先輩「そんなんで、開業して、やっていける?」
私 「私のような愛想が悪いのでも、やっていってるじゃないですか、とりあえず…。」
先輩「確かに!」

この「お兄さん」に限らず、社労士開業予備校講座を受講される方たち、短い場合なら受験後半年も経っていないのに、すっかり基礎的な事項を忘れています。エッセンスコースで出していた宿題の一つ、皆さん切り口を変えるとすっかり思い出せない。まあ私も、他の人のことを言えた義理ではありませんが。

取りあえず、知識の再確認です。
知恵にまで昇華させる必要は、ありません。と言うか、基本を忘れているのに、知恵に到達できません。

60歳で開業するなら、人脈はあるものとして考えないと、これから形成していくのは正直辛いと思います。

後は、社会保険労務士としての「方針=ポリシー」。
どういうスタイル、どういう業務をメイン分野で行くのか。社労士法の制約で、特化は建前上できませんので…。

開業講座の受講は、お金があるでしょうから、是非(このお兄さんの場合)。
「開業講座なんて」と言う方、船井総研やF&Mも攻撃してみたら、いかがでしょうか。弁護士が訴状の書き方を裁判所で教えてとは言いません。その前に司法修習所で学んでいますから。

先輩「開業の準備って、そんなんで構わないの?」
私 「だから、社会保険労務士の仕事って、範囲が広すぎて、特定の分野の準備や勉強は難しいですわ。エッセンスコースっていう講座もやってますし。」
先輩「桑野さんも、意外と上手いな。」

この方に連れられて、見込み客の企業様に。
事前には助成金と伺っていたのですが、実際は社内の人事諸制度の整備についての話し。いやいや、準備は開業してからも難しいです。



※先輩(YEGなので)が見ていたら笑われるので、一部分脚色+創作しています。


合同事務所・共同事務所

平成29年に開業をお考えの方、お早めにご相談ください。
平成30年に開業をお考えの方、お気軽にご相談ください。
安全管理措置・マイナンバー(監督・立会)にも対応しています。

社会保険労務士・行政書士とも、開業等を予定している2か月ほど前にはご相談いただく方がバタバタせずに良いと思います。

社労士開業予備校

次回の顧客開拓・運営実務コースは、11月中旬の開講です。
すでに、受講申し込みできます。

平成30年開講エッセンスコースへの受講申込みも始まっています。

SR-CLUB勉強会

社会保険労務士と、人事労務にご興味を持つ士業の勉強会です。
次回は、10/21です。

a:1699 t:1 y:0