「1位なんですけど、依頼がありません」

【社労士開業予備校では、再現性の高い営業・顧客開拓方法をアドバイスしています。】

開業して1年前後(2年?)という社会保険労務士の先生から、質問が来ました。
「グーグル検索すると1位なんですが、全然ホームページ経由の依頼がないんです。大阪社労士事務所さんはどうですか?」
(いきなり失礼な、と思いつつ。電話、かけ直してもらいました。)

事情を伺うと、ビックリしました。

  • 自分のパソコンでグーグル検索すると、地名+業務名で1位なのに、全く業務の依頼がない。
  • ホームページは作成したことが無いので、プロのWEB制作会社に依頼した。
  • 紹介会社2社に登録したが、1年経っても見積もり依頼は来るが、業務受託にはつながっていない。
  • 知り合い経由でのみ、受託できている状況ではあるが、件数は多くない。

「自分のPCで、グーグル検索してはいけない。」
自分のパソコンで、自分のホームページばかり見ていたら、グーグルは勝手に上位になるように検索結果を変更してきます。自分のパソコンではなく、他の方のパソコンでの検索結果を確認するように、と。

「ホームページは制作会社に任せてはいけない。」
よーく伺うと、開設当初のコンテンツまで作成してもらったそうです。制作費用や管理費用を含めて、月5万円近く支払っているとか。CMS(極論すれば、WordPress)ではないようで、自分で手を入れられず、記事の追加も月1回、制作会社経由で無いとできないらしい(ホンマ?)。

「紹介会社、顧問契約の紹介は…。」
紹介会社2社に合計で月2万円以上支払っているとか。それぞれ、月に1、2件の見積もり依頼はあるんだそうですが、全く業務の受託につながらないとぼやいていました。それも、就業規則や助成金などのスポットばかり。「就業規則一式10万円」でも依頼に至らなかったそうです。

知り合いからの紹介での顧問客が数件で、月の半分はアルバイト(業務委託?雇用?)の仕事をしている状態で、アルバイトをしないと制作会社の費用と紹介会社の月会費の合わせて7万円ほどが支払えないと。紹介会社はやめられないことはないようですが、制作会社の方はローン(?)、ホンマよく分かりません。


社労士開業予備校の講義では、「開業当初は、余計なお金を使うな」と言うことで、ホームページも自分でできる範囲から、そして紹介会社については別の問題もあることもお話ししています。
(社会保険労務士向けのコンサルティング会社については、あえて講義では積極的に触れないようにしていますが。事実は伝えています。)

この開業社会保険労務士さん、社労士開業予備校の修了生さんではありませんし、人生も背景も経歴も分かりませんから、何とも言いようがありませんが、「お金を使えば、必ず売り上げとして返ってくる」と思い込んでいたようです。

大阪社労士事務所のホームページ、画像が非常に少なく、文字ばかりですが、ご相談の開業社会保険労務士さんよりは見積もり依頼の件数も実際の業務受託件数もずっと多いですよ。

「今度の顧客開拓・運営実務コース、受講します。」
と言われたので、ひと言。
「受講したからと言って、売り上げにつながるかどうかまでは保証できませんよ。それに『自分でする』意識が低いと、食えませんよ、最初は自営業ですから。」

電話は切れました。
この方が今後ずっと、社会保険労務士としてやっていけるのか不安に…。

このブログ記事を読んで、もう一度考え直してもらいたいですね、同じ社会保険労務士として開業した仲間として。


合同事務所・共同事務所

今年・平成28年に開業をお考えの方、お早めにご相談ください。
安全管理措置・マイナンバー(監督・立会)にも対応しています。

社会保険労務士・行政書士とも、開業等を予定している2か月程度前にはご相談いただく方がバタバタせずに良いと思います。1か月前でも対応していますので、日程指定してください。

社労士開業予備校講座

営業・顧客開拓、事務所運営の2日間コース「顧客開拓・運営実務コース」、次回は11月に開講予定します。
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平成29年のエッセンスコースも、1月開講予定です。

社労士資格活用講座

平成28年の開催予定をやっと決めました。
次回は今週末の7月16日、開講します。
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